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キリトは某幻想殺し並のフラグマシーンか!「ソードアート・オンライン〈2〉」

前回、完膚無きまでに話が終わっていたので、どう続くのかなーと思っていたら、サイドストーリー集。でも、面白かったので不満はない! 1巻がゲーム攻略までの縦軸だとしたら、2巻は世界の広がりを感じさせる横軸。この人、短編巧いな。 それにしても数少…

僕も先輩に加速されたい‼「アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還」

大賞作品にして、すごい売れているってことで、ひねくれ者の私としては読まなくてもいーかなーとか思っていたんだけど……やっぱ小説は読まなくちゃ分からないわ! 正直、話としては予想を超えないんだけど、でも期待以上のクオリティで魅せられてしまった。構…

ラノベ系あるあるトーク+部活系ラブコメ「ラノベ部〈2〉」

1巻の時は面白いけど……みたいな、保留つきの楽しさだったが、2巻になりラブ成分が大幅増量、正統派の面白さになった! 特に竹田の恋が切ない。 ラノベにまつわる話も絶妙なバランス感覚でいろんな人の意見を書いているので厭味がない。あと、伏字をやめた…

ギャラクシー・トラッカー

銀河の運び屋となって、時に戦場を駆け抜け、時に流星群に突入し、あるいは海賊と戦う、というもの。 ぶっちゃけバカゲー。ボードゲームやって、こんなに笑ったの初めてかも! ゲームは宇宙船組み立てと、実際の移動の2段階に分かれていて、それを3回行う…

杉井主人公のヘタレ具合は異常!「さよならピアノソナタ(4)」

今年たくさんの本を出した杉井光氏だが、このシリーズが氏の最高傑作であることは間違いない。 春夏秋冬、一つの季節が巡り、恋が一つ結実する。結局ターンの来なかった幼なじみが不憫すぎるけど、ラブコメとしては綺麗な着地だった。 それにつけても、スタ…

みのりんの漢前っぷりに惚れ直した!「とらドラ 9 !」

序盤、元の日常に戻ろうと皆が努力するも、それが軋み、崩壊していく構成は前巻と同じ。三歩進んで二歩下がる、しかし進んだ一歩は決して戻らない。そんな感じのここ数巻。 途中、内容はラブコメというより青春小説化していく。大人も決して万能じゃない、そ…

金髪女装少年やばい!「さよならピアノソナタ 3」

金髪の天然天才少年が登場でラブコメは更なる混迷の度合いを増した。ユーリかわいいよユーリ! 構成は、合唱コンクール、体育祭、文化祭とイベント連打の息をつかせぬ展開。特に合唱コンクールのくだりは短編として見ても傑作。 ゴスロリ服のバンドはあり!…

まさかの先輩参戦でスクエア・ラブコメ!「さよならピアノソナタ (2)」

あのラストから、どう続くのかと思いきや、ごくふつーに続き。音楽青春ラブコメの正道を一直線に突き進む。という訳で、初ライブに向けての夏合宿編。 まさかの先輩参戦でラブコメ度が一気に上昇。みんなまっすぐに青春しているなあ。 最後の失踪した真冬を…

ジュヴナイルの珠玉の輝き「時載りリンネ! 4 」

リンネの初短編集。いやー、リンネって、大事件の起きない日常の話の方が向いてるよね。 「天体観測」そういえば最近、星を見ていない。 「ジルベルト・ヘイフィッツの優雅な日々」我が家にもGを一人ください。 「フィーバー・ピッチ」ファミコン版キャプテ…

青春と音楽と「さよならピアノソナタ 」

「ぶよぶよカルテット」好き〜、と言ったらお勧めされた1冊。杉井光という作家を最近追いかけている事もあり読んだ。 これは良作。 ゴミ山の中のピアノ。この絵だけで、本作は勝ったも同然。それだけのイメージ喚起力がある設定。 それにつけても音楽ものと…

そして物語は終幕へと辿り着いた「“文学少女” と神に臨む作家 下 」

文学少女シリーズ完結。 最後の最後、遠子先輩の事件を、美しい物語へと想像するのは、やはり心葉の役割! 思えば1巻が出た時、「文学少女」というキーワードと、竹岡美穂さんの美麗なイラストに惹かれて読んで、その予想を遥かに上回る面白さに魅せられて……

青春ミステリーの快作「神様のメモ帳 3」

今度は話を忘れない内に、ということで早めに読んだ。 まさかこのシリーズがこんな正当派青春ミステリーになるなんて! 東京創元文庫で出してもいけるんじゃね? まずは1巻と対というか、上下巻的な構成になっていて、1巻で残されていた問題を綺麗に纏め上…

流行の学園ラブコメを目指した結果がこれだよ!「AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~」

イタオモ。この「やめて! もう勘弁して!」とのたうち回りながらも面白い、悔しいけれど(以下略)な感覚は「NHKにようこそ!」(小説版)以来かも。 という訳で、ムーの光の戦士たちがラブコメする話。 しょうがないよ、中高生って万能感の塊だもんな! 最…

やっぱり桜庭一樹の描く〈少女〉は絶品「荒野」

借りて読んだ……。いや、だって、ミギーさんの絵のついてない「荒野の恋」なんて心情的に認められないし、装丁のセンスはないし、帯は「直木賞受賞後第1作」とか言い切るし! でも、やっぱり面白いんだなあ。悔しいけれど愉しい。桜庭一樹氏の描く少女ものは…

エロスとタナトスのディストピア「七本腕のジェシカ」

私は吸血鬼ものが好きだ。しかし最近あまり読んでない。なぜなら…吸血鬼ものが好きすぎて、閾値が高くなり、ぬるい吸血鬼ものだと愉しめないからだ。しかも私は比較的原理主義者で、半端な設定の吸血鬼ものを見ると燃やしたくなるのである。 そんな訳で、本…

ぶよぶよする、を流行語にすべし!「ぶよぶよカルテット 」

事前情報でタイトルを見て、メタボなおっさん4人組の話を連想し、ぜってー売れねーと思ったのは秘密。 これは良いラブコメ。エキセントリックな幼い先輩天才少女(貧乳)と、クールだけど一途な幼なじみ(並乳)の二択を迫られるぜ。せっかくだから俺は天才…

打算と友情と駆け引きの自転車ロードレース「サクリファイス」

MYSCONに参加するのだけど、そういえば近藤史恵って1冊も読んでない…、と思って、ちょうど本屋大賞2位を受賞した直後のこの本を読んだ。 うん。評判に違わぬ快作。 ハードカバーだけど、文章はさくさくと読めて気持ちよい。正直に言えば、これは文庫で読み…

ひ、秀吉の水着!(ぶばっ)「バカとテストと召喚獣3.5」

秀吉ー! 表紙からして秀吉だもの、当然中身も秀吉祭。口絵では…あれ、制服のズボンが書かれているけど、目の錯覚だよね!? プール編で姫路も美波も押さえ、2枚の口絵をゲットした秀吉は紛う事無き真ヒロイン。バイト編のウェイトレス姿もかーいーよー。お…

ハーレム小説武侠系「マーベラス・ツインズ (1)」

金庸と並ぶ武侠小説の大家・古龍の作品がラノべとなったとあっては読まずばなりますまい!? 地雷覚悟で挑戦したのだが、これが真っ当に面白かった。訳文も読み易く、藤田香のイラストもマッチしていて、普通に面白いラノべみたい。これが二十年以上前に書か…

バカまっしぐら「バカとテストと召喚獣3」

なんで表紙が秀吉じゃないんだぁっ! 姫路・美波と来たら、次は秀吉だろう、普通?! ま、翔子も可愛いけどさ。 という訳で、我慢し切れずに3巻目まで読んでしまった。ハマってるかも。 今回は、一つの目的のためにクラスの枠を越えて団結する男たちの物語…

聞きしに勝るバカ「バカとテストと召喚獣 」

某同人誌を読んでみたい、という不純な動機から手を出した(笑)。とりあえず一人布教成功ですよ。 それにつけても、聞きしに勝るバカ。 なんでテストで召喚獣を呼べるんだ、とか考えちゃ負けだ。感じるんだ。という問答無用設定もステキ。 何より章の間に挟…

秀才、天才に克つ!「クジラのソラ04」

終わりよければ全て良し。そんな風に思える、見事な最終巻。 巻数を重ねる毎にパラダイムシフトしていって、何処に行っちゃうんだーと不安と期待がないまぜのシリーズであったが、最後はぐるりと廻って最初のスポ根テーマに戻ってきた感じ。周りに壮大なSF…

Dクラッカーズ 6

すげえ面白い! 周囲の人間が景への「想い」を失っていく中、一人「想い」を失わない千絵の孤軍奮闘が切なすぎる。記憶ではなく、想いって辺りがまたえげつない。千絵と梓の対立とか、作者は泣かせる気満タンだ。この辺は、巻数を重ねた作品の重みだなあ。 …

最後の願い

光原百合さんの日常の謎もの。 劇団を立ち上げようと二人の男が奔走する*1過程で、関わった人にまつわる謎を解く。そして仲間が増える。なんだか水滸伝みたいだ(笑)。連作短編形式なのだが、最後、それまでに関わった人間が集まり劇をする展開が実に燃える…

咲 -Saki- 3

メロンブックスの限定カバーつきを買ってしまった訳で。べ、別に発売日にたまたま秋葉原に行ったらからついでに買ったんだからね! という訳で、萌え麻雀3巻目。しかし、ふつーに麻雀漫画として面白いんだけど! 未読の人には信じられないかもしれないが、…

黒き星の皇子

「みこ」シリーズの中で、システムがS=Fだったために読むのを後回しにしていた「くろみこ」。いやー、システムをS=Fでやっていただけで、中身はまんまナイトウィザードだったね。後回しにする必要なかった。 軽く読もうと思って手に取ったら、最後まで…

サムライ・レンズマン

秋山瑞人・古橋秀之講演会に行くのに、せっかくだからサインをもらう本を持っていこうと思ったんだけど、「冬の巨人」はLNFの時にもらっちゃったし…と困っていたら、積ん読の山の中にこの本を発見。忘れてた! 「レンズマン」が新訳復刊した時に買っておいた…

猫の地球儀〈その2〉幽の章

サインを貰った、「猫の地球儀」完結編。 上巻を読んでいた時は、まさかここまで凄絶な小説になるとは想像もしてなかったなあ。クライマックスのバトルは鳥肌ものだし、そこから続く畳みかけるようなラストは…すげえ、の一言。 椎名優のイラストも、モノクロ…

芽生えドライブ

iTMSに登録されている事に気付き即購入。エンドレス聞いてる。marble、早くアルバム出ないかなあ。 芽生えドライブ菊池達也 marble micco ランティス 2007-02-21by G-Tools , 2007/11/04

時砂の王

小川一水の新作は、時空を越えた壮大な年代記だった。うーん、恰好良い! 鬼道の女王・卑弥呼という存在は、とても神秘的で実に萌えるよね。史実としては分からない部分が多いから色々嘘もつけるし、歴史改変小説の素材として申し分ない。定金伸治の「姫神」…