そして物語は終幕へと辿り着いた「“文学少女” と神に臨む作家 下 」

 文学少女シリーズ完結。
 最後の最後、遠子先輩の事件を、美しい物語へと想像するのは、やはり心葉の役割! 思えば1巻が出た時、「文学少女」というキーワードと、竹岡美穂さんの美麗なイラストに惹かれて読んで、その予想を遥かに上回る面白さに魅せられて…その物語がついにラストへと辿り着いた。それをリアルタイムで目撃した。なんと感慨深い。だからラノべ読みがやめられないんだよ!
 しかし。やはり上巻のななせの輝きっぷりは、消える前の蝋燭が燃え上がるようなものだったか……。
 いずれ通して再読したい、そう思わせる素晴らしいシリーズであった。