あっさり風味のゴーストハント「探偵ガリレオ」

 ミステリなのに直木賞を獲った「容疑者X」が文庫落ちしたので読もうかどうかと思ったら、実はシリーズ物で*1、シリーズの1冊目を手に取ったら、超常現象を科学的に解明する類のミステリ、いわゆるゴーストハントものだと知って、迷わず読んだ。
 実は初東野圭吾。ベストセラー作家には理由があるものだなあ、と納得のリーダビリティ。
 短編集という事もあり、一つ一つの話はあっさり目。もっと蘊蓄ばりばりの方が好みだなあ。科学ネタの描写が妙に古めかしいと思ったら、書かれたのは既に十年近く前なのね。
 この手の話は、最後に超常現象の可能性などに揺らぐ方が好きなのだけど……基本的に好きなタイプの話なので続きも読もう。

探偵ガリレオ (文春文庫)

探偵ガリレオ (文春文庫)

*1:やっぱりシリーズは最初から読みたいよね