みのりんの漢前っぷりに惚れ直した!「とらドラ 9 !」

 序盤、元の日常に戻ろうと皆が努力するも、それが軋み、崩壊していく構成は前巻と同じ。三歩進んで二歩下がる、しかし進んだ一歩は決して戻らない。そんな感じのここ数巻。
 途中、内容はラブコメというより青春小説化していく。大人も決して万能じゃない、そう知る事が、大人になるということなのだろう。正直、竜児の懊悩は読んでいてうざかったが、青春小説だからしかたない。
 最後の展開はまごうことなく恋愛小説だった。みのりん、やっぱりあんた漢だよ! みのりんパートが決着し、残る亜美はどうなるのかな。そしてあのラスト! 「とらドラ!」はどこに行ってしまうんだろう。続刊早く!
 ところで、小説の展開が凄すぎてアニメが怖くて見れない。どんどん溜まって行くよ。どーしよ?

とらドラ!〈9〉 (電撃文庫)

とらドラ!〈9〉 (電撃文庫)