ファンタジー

キリトは某幻想殺し並のフラグマシーンか!「ソードアート・オンライン〈2〉」

前回、完膚無きまでに話が終わっていたので、どう続くのかなーと思っていたら、サイドストーリー集。でも、面白かったので不満はない! 1巻がゲーム攻略までの縦軸だとしたら、2巻は世界の広がりを感じさせる横軸。この人、短編巧いな。 それにしても数少…

ついに始まった異形の民との戦い!「蛇民の兵団―ドラル国戦史(2)」

ヴラーなるもの率いる敵との戦いが本格的なスタート。 それにしても夢見人の力は制御不能とはいえ強大だ。さすが次世代型。 このシリーズはこんな感じで各地を転戦して続くのかな?蛇民の兵団―ドラル国戦史〈2〉 (ハヤカワ文庫FT)作者: デイヴィッドエディン…

序盤はもっさりしていたけど終盤アツい!「聖剣の刀鍛冶」

MF文庫Jがイチオシしてるっぽいので読んでみた。 オーソドックスなファンタジー。主人公は昨今稀に見るほどバカ生真面目な女騎士(巨乳)。ちなみに相方は男ツンデレ。どこまでも王道。 キャラ紹介的な序盤はちょっともたもたしてる感じだったけど、終盤の展…

やっぱりエディングスは面白い「ドラル国戦史1 四方を統べる神」

「ベルガリアード」のエディングス新作。積んでおくと追いつかなくなりそうなので、ぼちぼち手を出し始める。 うん。やっぱりエディングスは面白い。もちろん話はまだまだ序盤なんだけど、アフラエルを彷彿とさせる小悪魔系幼女神が出てきてニヤニヤ。 エデ…

狂王の試練場やりたくなった「迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル?」

一昔前に話題になったWeb小説「和風Wizardly純情派」のリライト版。当時、私の周りでも盛り上がっていたんだけど、小説は紙じゃないと読めない古い人間なのでスルーしていたんだけど、良い機会なので読んでみた。 これは予想外にまっすぐな青春小説。Wizだか…

三人目の本読みヒロイン誕生!「ダンタリアンの書架1」

”文学少女”遠子先輩、"時載り"リンネに続き、"読姫"ダリアンという第三の本読みヒロイン誕生! という訳で、三雲岳斗さんの新作。関係ないけど、インデックスは設定の割りに、全然本読まないよね。 さらにダリアンはなじり属性。非常にツボ……のはずなんだけ…

ちょっとこの構成で4冊は長すぎたかなあ…「〈本の姫〉は謳う 4 」

正直、話を忘れた状態で読んだ。もちろん私の記憶力の問題なのだが、過去と現在、二つのストーリィが並走する凝った構成で、その分話を追うのが大変。正直、この構成を活かすなら、4巻というのは長すぎた気がする。 謎もなかなか明かされず、世界観が掴みづ…

コード・ギアス+無双?「火の国、風の国物語4」

ファンタジー戦記4冊目。 「コード・ギアス」のスザクがギアス能力を持ったらこんな感じ?なアレスの無敵っぷりがすごい。一騎当千というのは普通比喩であるが、本当にそれをやってしまう超展開。ジェレイドが番組後半で「そんなバカな」を連呼するルルーシ…

妖精、いらないんじゃ…「オトナリサンライク」

「SH@PPLE」の人の新作なんで読んでみたんだけど、うーん、物足りないかも。 この作品の肝であるはずの「良き隣人」こと妖精さんたちの出番が少ないのだ。世界もイギリスに近いけど異世界で、登場人物も何人もいて、ただでさえ説明する事が多いのに、連作短…

セラ、こんな性格だったっけ、?ですわ「〈本の姫〉は謳う 3 」

喋れるようになったセラがホントに性格変わりすぎ!(苦笑)だが、それがいい。 クライマックスなのに微妙に盛り上がりが足りないのは、ラスボスが影だけで、さっぱり見えないからかなー。 あと、姫の出番が少ないよ! もっと姫を、姫を! まあ、いずれにし…

バカの仮面の下にあるものは…?「ミスマルカ興国物語(2)」

ミスマルカ2巻目。 バカ王子、しかしそれは演技で実は策士。というお約束設定が愉しかったのだが…なんとなく破滅嗜好みたいなのが見えてきて、彼の事が好みでなくなってきてしまった。彼が何をしたかったのか、いまいちピンと来なかったし。結果的に何とか…

書物の塔でダンジョン探検「時載りリンネ! 3 ささやきのクローゼット」

「人類は衰退しました3」といい、「マーベラス・ツインズ2」*1といい、最近のラノべはダンジョン探索が密かなムーブメントなのだろうか? という訳で、不思議なドアノブに導かれて、バベルの塔をハック&スラッシュ!(はしません)な話。時間ネタも今まで…

物語の全貌が見えてきた「〈本の姫〉は謳う 2」

気がついたら、3巻の発売が間近に迫っていたので、慌てて発掘して読んだ。 間を空けてしまったので、〈本の姫〉がツンデレだったことしか覚えてなかったよ…その意味で、〈姫〉の出番が少なめだったのは物足りなかったかな。しかしストーリィは、並行する過…

オトメ回路推奨「銀の犬 」

光原百合だー、と思って中身を確認せずに買ったらファンタジーで吃驚。 という訳で、ケルト神話風ファンタジー短編集。なんだけど、祓いの楽人が成仏できない幽霊の過去を探って解放する、という筋書きがゴーストハントもの風で、なんだかんだでミステリの人…

反乱、始まりの烽火「火の国、風の国物語3」

同盟軍反乱軍の指導者ヤンジェレイドの造反の経緯が語られる火風3巻目。 風の戦乙女、彼女が何者か、この巻では明かされなかったなあ。気になる。 一騎当千、悪魔の助言者を持つ赤き騎士に対するは、風の戦乙女の守護を得た神算鬼謀の知将。燃える。やはり…

まさかまさかの急展開の連続「七姫物語 第五章」

久しぶりの七姫は、妙に戦記度が上がったような。いや、むしろ好みなんだけどね。 相変わらずシーン切り替えの重ね技が愉しい。 第三戦力の参戦にどうなるんだと思っていたら、終盤はまさかの展開の連続。盛り上がってきたけど、あと数冊でこの混沌とした話…

幼女に思い切り振り回されたい貴兄に「タムール記(6)」

「タムール記」完結。 スパーホークと愉快な仲間たちによる包囲網が完成し、囚われの女王の救出、邪神との最終決戦、そして大団円。まさにファンタジーの王道。最終決戦が意外とあっけなくて拍子抜けの感があるけど、これは前シリーズも一緒だったし、エディ…

海外ファンタジー復刊ブーム万歳

最近、ラノべでもファンタジーものが増えてきて、ファンタジーの復権か!?みたいな感じですが、それと関係あるのかないのか、ハヤカワもベルガリアード以来、続々ファンタジーを復刊してくれて嬉しい悲鳴。剣の輪舞 増補版 (ハヤカワ文庫 FT カ 2-3)作者: …

両雄並び立つ「火の国、風の国物語 (2) 」

ファンタジー戦記、第2弾。 今回は反乱軍にスポットが当たって、かなり両雄並び立つ、って雰囲気が強まってきた。英雄が凡人に足を引っ張られて、真っ正面から戦えない、ってシチュエーションは銀英伝以来の伝統だけど、やっぱり面白いなあ。 〈風の戦乙女…

多方面作戦開始!「タムール記(5) 冥界の魔戦士」

奪われたエレナ女王を取り戻すため、仲間たちが行動を開始する。という訳で、エディングス得意のクライマックス多方面作戦スタート! 正直、今回は敵が小悪党すぎてしょんぼりしていたのだが、ここに来てとんでもないバケモノが召喚され、緊張感が高まる。 …

待ってました!「銃姫 9」

久しぶりの銃姫ですよー! 高殿さん、ご出産、おめでとーございます! 予想通り1冊で終わらず。というか、ついに完結巻数予告を放棄したよ。正しい判断だ。 間隔は空いたけど、相変わらず高クオリティに面白い。流星軍編クライマックス! ところで。ウェデ…

王道を翔破せよ「とある飛空士への追憶」

評判が良いので読んでみた。 なるほど。これは高評価も納得。 王女と飛行機乗りの逃避行と身分違いの恋。王道である。徹頭徹尾王道である。王道を書き切っている、これは純粋にすごいことだ。 完全なるハッピーエンドがありえない設定だけに、一つ一つのラブ…

エディングス・ヒロインは怖い「タムール記(4) 暗黒の魔術師」

エディングス先生、ラブコメパートを一気に片づけ過ぎだよ! もっとLOVE寄せを!! セフレーニアが元に戻ったと思ったら一気にヤンデレ化。触れ幅大き過ぎ。敵に回したくない人だ。エラナもあいかわらず物騒だし、エディングス・ヒロインってみんな怖いわ! …

ベーリオン、万能アイテムすぎっ!「タムール記3 青き薔薇の魔石」

ちょこっと間を空けてしまったが、「タムール記」読書再開。いや、最近気になる海外ファンタジーが多くてどんどん積まれていくのよ。ハヤカワの思う壷。 ベーリオン復活。そして第1部のエレニア記と比較して、すごい便利アイテム化している! もはや万能な…

はったりで小国の危機を救え!「ミスマルカ興国物語 1 」

氏の存在は気になっていたのだが、さすがに今から「お・り・が・み」に手を出すには巻数が…と思っていたら、新シリーズが始まったので、渡りに船と読んでみた。 小国の王子が大国の侵攻を口八丁で切り抜ける、という限りなく燃えるシチュエーション。評判に…

ピカレスク・ファンタジーの佳作、完結「ダークエルフの口づけ 4 」

ピカレスク・ファンタジー完結編。 エビータを待ち受けていた悲劇は…あーっ。この作者は非道い人だ。アマデオくんは最後までヒロインだったね。というか、ベラが漢前すぎるのが問題だな。 戦闘メイドとか、百合吸血鬼とか、相変わらず萌えキャラには事欠かな…

ハードボイルド風ファンタジー「ドラゴンキラーあります」

対ラノサイ杯シフトで、ラノべ中心に読んでるここ最近。 なにやら評判の良さげな新人作品に手を出してみる。 タイトルから王道ファンタジーかと思い込んでいたので、銃器が中心で驚いた。そんなハードボイルド風ファンタジー。 個人的な印象としては、普通。…

言葉の魅力を再確認できるラノべ「時載りリンネ! 2 」

ジュヴナイルな第2弾。 アンティークのオークションって、どんだけ! こういう地味な愉しさのラノべって貴重だわ。その代わり、終盤のバトルは正直、相変わらずの盛り上がらなさ。これだけ日常描写に特化されたラノべ作家も珍しい。年配者のキャラが多いの…

火の国、風の国物語―戦竜在野

おお、久しぶりに本格的なファンタジー戦記の登場だよ。 「王国の赤い悪魔」双剣の騎士アレスの一騎当千っぷりがアレだけど、その傍らで邪な企みを囁くゴスロリ精霊・パンドラが良いアクセントになっている。 というかなんだ…。クラウディア王女が良いよね!…

炎の天蓋

最近早川書房が海外ファンタジーの復刊に力を入れてくれているお陰で、どんどん積ん読が増えてるよー。嬉しい悲鳴をあげつつタムール2巻目。 ようやくタムールに辿り着いたエレナ女王一行。そして始める好き放題(笑)。内政干渉なんてレベルじゃねー。それ…