ちょっとこの構成で4冊は長すぎたかなあ…「〈本の姫〉は謳う 4 」
正直、話を忘れた状態で読んだ。もちろん私の記憶力の問題なのだが、過去と現在、二つのストーリィが並走する凝った構成で、その分話を追うのが大変。正直、この構成を活かすなら、4巻というのは長すぎた気がする。
謎もなかなか明かされず、世界観が掴みづらかったのも、話が記憶に残り難かった理由。
また、新人といっていい作家の力量に対して、登場キャラが多すぎて、回しきれていない感じもあった。というか、〈姫〉をもっと出してよ! タイトルに出ているんだからさ。途中からすっかりアンガスの話になって、〈姫〉は文字封印の時くらい……。ぶっちゃけ淋しかった。
まあ、ラストは過去と現在、二つのラインが綺麗に交わってハッピーエンド。終わり良ければすべて良し、とも言うし、この作家さんの次作での成長に期待したい。
- 作者: 多崎礼,山本ヤマト
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/09
- メディア: 新書
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