幻想の吸血鬼SF、完結?「七本腕のジェシカ2」

 遠未来SFと幻想小説の間を揺らいだ吸血鬼小説。終盤に向けて、どんどん幻想度が上がっていって、最後の方はもうストーリィがよく分からず。一応、終わったみたいだけど、結局〈刈り入れ〉って何なのよー、とか、魔王って何者だったの、とか色んな疑問が投げっぱなし。
 ……まあ、幻想小説として捉えれば、雰囲気は愉しめたので良しなのだが。こういう小説って、ライトノベルとしては珍しいなあ。

七本腕のジェシカ2 (MF文庫J)

七本腕のジェシカ2 (MF文庫J)