幻想小説

幻想の吸血鬼SF、完結?「七本腕のジェシカ2」

遠未来SFと幻想小説の間を揺らいだ吸血鬼小説。終盤に向けて、どんどん幻想度が上がっていって、最後の方はもうストーリィがよく分からず。一応、終わったみたいだけど、結局〈刈り入れ〉って何なのよー、とか、魔王って何者だったの、とか色んな疑問が投…

最近の恩田陸は幻想度がどんどん上がっているような「夏の名残りの薔薇 」

恩田陸も溜まってきたので、ぼちぼち消化。 「去年マリエンバートで」という映画にインスパイアされた作品らしく、珍しく引用が多いなあ。 ホテルを舞台に、それぞれ思惑のある人間が集まって、そこに過去の事件が絡んで…と、恩田陸成分満載。ただ、ミステリ…

四季 冬

真賀田四季の物語、四部作完結編。 前作、意表を突いたリンクで仰天させられた森博嗣世界は、さらにそこまで行っちゃうのかよ! って、正直、話に聞いて知っていたんだけど、それでも少し吃驚。ああ、あの人があの人なの!と、色々再読して設定を確認したく…

赤朽葉家の伝説

結局、サイン会までには読み了らず。ようやく読了。 最初、結構厚いハードカバー、しかも2段組という仕様に躊躇したものの、そこはさすが桜庭一樹。圧倒のリーダビリティでするする読める。 戦後史と、それぞれの時代を生きる女の三代記を絶妙に絡めた手腕…

少女七竃と七人の可愛そうな大人

すまん。プルーフ版もらったにも関わらず、途中まで読んで放置していた(汗)。でも「赤朽葉家」のサイン会に参加するし、それを読むなら、まずこちらを読まないとなー、ということで。 そして。再読開始してすぐに、なぜ以前の自分が途中で放置したか思い知…

アラビアの夜の種族(全三巻)

アラビアの夜の種族〈1〉古川 日出男 角川書店 2006-07評価 by G-Tools , 2006/08/23 かつてログアウト冒険文庫というラノべレーベルがあった。今のファミ通文庫の前身である。そこで古川日出男さんはデビューした*1。「砂の王」というウィザードリィの小説…