はったりで小国の危機を救え!「ミスマルカ興国物語 1 」

 氏の存在は気になっていたのだが、さすがに今から「お・り・が・み」に手を出すには巻数が…と思っていたら、新シリーズが始まったので、渡りに船と読んでみた。
 小国の王子が大国の侵攻を口八丁で切り抜ける、という限りなく燃えるシチュエーション。評判に違わず面白かった!
 バカ王子・マヒロへの近衛の娘子騎士パリエルの突っ込みも心地よい。
 主人公には封印された力があるようだけど…彼にはずっと力ない人間でいて欲しいなあ。あと、罠の設置のくだりとか、ギャグと戦略ものとしてのリアリティの置き所の匙加減が難しい。
 ところで金銭単位が円だったり…これって誤植じゃなくてワザとだよね。どんな世界設定なのか、その辺も気になった。
 何はともあれ、気になるシリーズ開幕。「火の国、風の国物語」といい、ファンタジー戦記ものブームが再び来てる?

ミスマルカ興国物語〈1〉 (角川スニーカー文庫)

ミスマルカ興国物語〈1〉 (角川スニーカー文庫)