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久しぶりに田中芳樹を読みたくなったので手を出したのだけど……ちょっと物足りなかった。 筋は単純な復讐劇。中世ドイツのハンザ同盟が舞台というのが物珍しい。しかし、そのなじみのない舞台補強のため、やたらとうんちくが入る。結果、流れが断ち切られて、…
元の企画が企画だけにやむを得ないが、ミステリというより、少年探偵もの。推理の余地はない感じ。そんな訳で物足りなかった。 途中まで伯爵の正体は、既存の森作品のキャラと疑っていたんだけど、流石にそこまでのリンクはなかったか。 で、最後のオチに何…
名前変えてるけど、カトリックとイギリス国教会と島原の隠れキリシタンが三つ巴の戦いを繰り広げる、って怒られるぞ!? 今回のヒロイン・オルソラはいまいち影が薄いなあ。他のキャラが濃いめだったので余計にそう感じる。そんな中、ローラ・スチュアートに…
「SH@PPLE」の人の新作なんで読んでみたんだけど、うーん、物足りないかも。 この作品の肝であるはずの「良き隣人」こと妖精さんたちの出番が少ないのだ。世界もイギリスに近いけど異世界で、登場人物も何人もいて、ただでさえ説明する事が多いのに、連作短…
Gシリーズ第3弾。すっかり萌絵と犀川にシリーズを乗っ取られた感が……。 館ものとしては、謎は小粒で物足りないなあ。そして前作も今作もタイトルに意味がねえよ! 全シリーズへのリンクが張られているけど、物語は核心の周りをぐるぐる廻るだけで、さっぱ…
ミスマルカ2巻目。 バカ王子、しかしそれは演技で実は策士。というお約束設定が愉しかったのだが…なんとなく破滅嗜好みたいなのが見えてきて、彼の事が好みでなくなってきてしまった。彼が何をしたかったのか、いまいちピンと来なかったし。結果的に何とか…
とりあえずカラーでもモノクロでも着替えシーンの絵を入れる編集者の執念に脱帽。 今回のヒロインの設定は新いいかも。その分、細かい部分のブレが残念。この方面のネタを突き詰めると、私の好みなんだが…ま、それはないだろうな。使い捨て使い捨て。 そして…
一迅社文庫創刊。ということで、ラノべ者の端くれとして1冊くらい読んでみっか、と、ラインナップ中で1番いい位置にあって、評判もよさげな「死神のキョウ」をチョイス。 なんというか、後半が怒濤の展開過ぎて、ノベルゲームの1ルートを文庫1冊に圧縮し…
禁書目録ポーカーに参加して、これも何かの縁、ということで、1巻を読んだきり放置してきた禁書目録を読む事に。 で。余りに間を空けすぎて、主人公ばりに記憶喪失状態で臨んだ2巻。うーん、やりたい事は分かるけど、さすがに粗削り過ぎ。最大の不満は…結…
時間を操る道具〈クロノグラフ〉を巡る超常ミステリ第3弾。 今回は時間退行、ということで、クロノグラフをトリックではなく、凶器(?)として使用。そのため構成としてはストレートで、ミステリ分は少なめ。どちらかというとサスペンスかな? なので、こ…
妖怪ものミステリかと思って読んだら、妖怪スタンド・バトルで驚いた。 決してつまらなくは無かったけど、期待したものと違ったので読み続けるモチベーションが… そして途中でいきなり青春小説になった挙げ句、話がさっぱり進まず、これ、どう終わるんだ?と…
SW2.0のルールブックと同時発売された初リプレイ。 うーん、ぶっちゃけびみょ。 ルールと同時発売である以上、世界観を読ませたり、ルールの入門書的な機能が期待されると思うのだけど… 今回の世界観の肝である、人間VS蛮族という、光と闇の抗争といったイメ…
「GA」「ユグドラ・ユニオン」からきゆづき繋がりで読んでみた。 悪くはないんだけど、ちょっと詰め込みすぎかしらー、というのが正直な感想。 まあ、赤羽チャンプルーのごった煮感が全体に出ていたのは良かったけど、その分一つ一つの描写が足りていないよ…
チョーモンインの短編集。 といっても、神麻さんたちの出番は少ないし、パズル部分も推理するような形になってないし…。キャラクター小説としても、ミステリとしても微妙。生贄を抱く夜 (講談社文庫)作者: 西澤保彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/12/1…
今回は好きな分だけ酷評、参ります。
P3のコミカライズ。 絵もP3のスタイリッシュさを良く再現しているし、原作を忠実にコミカライズしているのは好感なんだけど…そのまま過ぎて、コミカライズを読む意味が疑問に。 展開を丁寧に追っている所為で、1巻かけて、まだゲーム本編始まってないヨ…
色んな人が薦める北山猛邦。デビュー作文庫化を機に手に取ってみたよ。いや、他の巻から読んだ方が、と言われたような気もするけど、こういうのはやっぱり刊行順に読みたいじゃない。 てっきりストレートな館モノだと思っていたので、冒頭、いきなりの終末目…
講談社のミステリーズ・フェアに躍らされてミステリ・モード。 久し振りに殊能将之作品。ハサミ男の衝撃が忘れられず、文庫化したのは全部読んでいるんだよね。 十字軍の騎士の亡霊に取り憑かれたレジャーランド社長と城を巡る、過去と現在、二つの殺人事件…
迷宮キングダムみたいな小説だと思っていたら、本当に迷宮が出てきたよ! しかもただのダンジョンではなくて、本来の神学的意味を持つラビュリントス。この辺について知りたい人は「迷宮学入門」(講談社現代新書)を読むべし。 前半。学級委員を決めるため…
すまんッ、無理ッ! という訳で、電撃の新人さんの男女入れ替わりラブコメ。賛否両論なのが気になって読んでみたけど…あー、これは意見が割れるだろうね。で、私はダメ! いや、話はなかなか面白いんだけど。 つまる所この作品の評価は読み手側が、中身が♂の…
ガガガ文庫創刊の片隅で咲く一輪の薔薇・スーパーダッシュ文庫のことも忘れないであげて! という訳で、ゴスロリな表紙についうっかり買ってしまった作品。 う〜ん。ベテランらしく手堅い展開ながら、いまいち突き抜けたものがないかなあ。 根幹の事件はでか…
ライトノベルで大学闘争の話を読まされるとは…「獣たちの夜」以来だな。 という訳で、サドデレ小学生ノベルも気がつけば5冊目。なんだけど、ぶっちゃけ、メイゼルの出番が少なくて読み進めるのが辛かった(苦笑)。 途中物語がほとんど展開しないのは、最後…
男性恐怖症のサキュバス。1アイディアから始まったと思しい、微エロ・ラブコメ。 途中から出てくるお嬢様がほとんど空回りなのがもったいないなあ。あと、脇役軍団の万能っぷりとか、ギャグ全般が肌に合わないかな。たぶん、漫画なら気にならないんだろうけ…
死にたがりの男子校生が主人公。だけど、意外にもネガティブな話じゃなかったのね。まあ、青春の頃は、世間に対する閉塞感で、訳もなく死にたいと思っちゃうもの。という訳で、それなりに共感して読める部分もあったが…ま、好きにはなれない主人公だな。致命…
現在、新刊購入を最低限に抑制して、積ん読の山を崩すキャンペーン実施中!*1 という訳で、ソウルドロップ3巻目。 う〜ん、上遠野作品としては凡作かなあ。 メインであるはずの家出少女は、細かい事情が書かれないので感情移入できず。相方の老人の秘密も、…
夢水清志郎がなかなか面白かったので、実は積ん読してたこの本を。 心霊現象っぽい事件が起きて、果たしてこれはオカルトか否か?を解き明かす、という私の好物であるゴーストハントもの。…なんだけど、物足りない。普段子供向けミステリを書いている著者が…
約一年ぶりの新刊。にも関わらず、思いっきり前巻を受けた内容で、ごめん、正直話を忘れていて入り込めなかったよ! 話としては、エルフVSドワーフ、ファンタジーの宿敵対決なのだね。いや、構図だけで物語には関係ないんだけど。なぜ「拡縮」魔術ができるの…
イリーガル・テクニカ (3 ) 賢者の秘都後藤 リウ 角川書店 2006-07-29評価 by G-Tools , 2006/08/14 長らく種デスのノベライズに囚われていた後藤リウが、テクニカに帰ってきた! という訳で久々の新刊。…なんだけど、これが怒濤の展開。西の大国への到着、…