キマイラの新しい城

 講談社のミステリーズ・フェアに躍らされてミステリ・モード。
 久し振りに殊能将之作品。ハサミ男の衝撃が忘れられず、文庫化したのは全部読んでいるんだよね。
 十字軍の騎士の亡霊に取り憑かれたレジャーランド社長と城を巡る、過去と現在、二つの殺人事件。(以下、ネタばらし気味の感想なので、「続きを読む」で)

 …なんだけど、過去と現在の事件がほとんど無関係でがっかりだあ。城の謎もなんか中途半端、最終的な解決がされてないよ!
 過去の人間が、現代の文化に驚く描写はお約束ながら面白いんだけど…さすがに途中で厭きた。しかも絶対トリックと関係あると思ってたのにぃ!
 正直、これ、文庫1冊分の文量を使う内容かなあ。中編くらいで丁度よかったんじゃ。
 しかしエターナル・チャンピオン、中身にさっぱり関係ないなあ(笑)。