歴史小説
本格的に学校生活が始まり、一気にキャラが登場。ギャグ度が高めなので、このまま学園コメディになるのかなー、と不安に思っていたら、終盤は一気に緊迫感溢れる展開で一安心。個人的にはこのままガンパレードマーチみたいな、学園編と戦争編が並行するとい…
ファンタジーノベル大賞作で、出た当初、何人かの人がラノべ読みにもオススメと言っていたので、文庫化を機に呼んでみた。 タイトルの僕僕先生は美少女仙人。主人公はニート風青年。二人の老荘系まったりラブ・ストーリィ? 不死者と定命の者の恋愛ってテー…
久しぶりに田中芳樹を読みたくなったので手を出したのだけど……ちょっと物足りなかった。 筋は単純な復讐劇。中世ドイツのハンザ同盟が舞台というのが物珍しい。しかし、そのなじみのない舞台補強のため、やたらとうんちくが入る。結果、流れが断ち切られて、…
小川一水さんのSF短編集……なんだけど、正直SFな最初の四編は凡庸だと感じた。SF短編というのは、ワン・アイディアをどこまで先鋭に研ぎ澄ましていくか、というものだと思う。その意味でこれら四編は思考実験的ではあるが、あくまで堅実なシミュレーションで…
ラノサイ杯新規部門で何票か入っていて、そういえば買った事を思い出し、積読から発掘して読んだ。 大航海時代イタリア都市国家風異世界を舞台に、貴族の娘が世界を手にする野望を抱く、というもの。なんか田中芳樹が書きそうな話。つまり、ぶっちゃけ好み。…
剣奴の乱。あるいは、スパルタクスの乱。世界史の教科書では1行で終わり、ろくに内容も紹介されが、やはりそこには大きな物語が秘められている。これこそ歴史小説の醍醐味というやつだ。 佐藤賢一はやっぱりいつもの佐藤賢一だった。なんか厭きてきた気もす…
オクシタニア〈上〉佐藤 賢一 集英社 2006-08評価 by G-Tools , 2006/10/24 アルビジョア十字軍。世界史の教科書だと一行、へたをすると授業では触れられないような話だ。 キリスト教異端という、無宗教の日本人には分かりにくいテーマを、きちんとエンター…
カーリー ~二十一発の祝砲とプリンセスの休日~高殿円 椋本夏夜 エンターブレイン 2006-09-30評価 by G-Tools , 2006/10/24 カーリー、待望の続編。…厚っ! という訳で、今回は「ローマの休日」*1なんだけど、高殿円がそんな無難な展開にするはずもなく…ああ…