新米女神の勇者たち(1)

 SW2.0のルールブックと同時発売された初リプレイ。
 うーん、ぶっちゃけびみょ。
 ルールと同時発売である以上、世界観を読ませたり、ルールの入門書的な機能が期待されると思うのだけど…
 今回の世界観の肝である、人間VS蛮族という、光と闇の抗争といったイメージは、いきなりほのぼのコボルトでぶち壊されるし、ルールの解説はほとんど入らないし…*1。まあ、同時発売という事は、このセッションをやってた頃はルールも並行で鋭意開発中だったんだろうから、その辺に踏み込めない事情も分かるんだけど…。
 そのせいか話もテストプレイちっくな、単純なものが多い。個人的に、秋田みやびのGMとしての魅力は、ほのぼの振りをして、その実意地悪くカツカツに組まれたシナリオと、きびしめの運用と裁定*2、そして外道なダイス目(笑)にあると思うのだが、今回のリプレイにはそれがまったく出ていない。
 正直、SW2.0のイメージ形成の肝になるだろう初リプレイがこれで大丈夫なんだろーか?*3 まあ、プレイヤーもマスターもこなれてくる2巻以降は面白くなると信じよう。

*1:今回一番初心者に分かりにくい、「乱戦」の概念がこれを読んでもさっぱり分からん!

*2:「へっぽこーず」は決してへっぽこじゃない。あれはマスタリングが厳しいのだ。

*3:その意味で山本弘スチャラカ冒険隊」は偉大だったなあ。