モノケロスの魔杖は穿つ3

 迷宮キングダムみたいな小説だと思っていたら、本当に迷宮が出てきたよ! しかもただのダンジョンではなくて、本来の神学的意味を持つラビュリントス。この辺について知りたい人は「迷宮学入門」(講談社現代新書)を読むべし。
 前半。学級委員を決めるために、なぜかバトルが始まってしまって、ぽかーん。どうして誰も突っ込まないんだよ!
 後半。物語の核になる謎が明らかに。…なんだけど開示の仕方がひたすら説明調でげんなり。話が頭に入ってこないよー。重要なパートなんだからもう少し魅せて欲しかったなあ。
 あと、ミスリードもヘタすぎる。バレバレすぎ。
 そんなこんなで全体的に不満の残る1冊だった。余りの超展開に打ち切りかと心配したほど。
 あ、口絵の魔術師用パワードスーツは萌えた!