ピカレスク・ファンタジーの佳作、完結「ダークエルフの口づけ 4 」

 ピカレスク・ファンタジー完結編。
 エビータを待ち受けていた悲劇は…あーっ。この作者は非道い人だ。アマデオくんは最後までヒロインだったね。というか、ベラが漢前すぎるのが問題だな。
 戦闘メイドとか、百合吸血鬼とか、相変わらず萌えキャラには事欠かないのに、話が黒いので、総体として萌え萌えしない。そんな中、今回最大の萌えキャラはまさかのラミアさま(笑)。アレをあのラミアさまがやっていたかと思うとたまらんよー! 意表突かれた。
 登場人物がそれぞれの思惑で行動し、描き出される騙し絵のような物語だった。群像劇かくあるべし。全ての問題がきちんと決着した訳じゃないけど、それでこそこの物語らしい、と言えるのかも知れない。
 ただゲーマーとしては、どうしてもデータが気になってしまう。ペニート、その技能の取り方はねーよ。