少年は月を目指す「アストロノト!」
評判が良いので読んでみた。
聡い幼女マンセー!*1
ファンタジー世界で月を目指す、という設定が面白い。特に安易に魔法に逃げてない所が好感。ロケット開発周りも、国の思惑とか絡めてて巧い。*2話の山の作り方も上手で、途中でロケット開発が挫折しかけた時は、どうするのかとハラハラしたよ。
主人公が月を目指す動機がずっと伏せられていて、普通なら感情移入しにくい所だけど、まっすぐな性格なので余り気にせず読める。むしろ話を引っ張る良い動機付けになっているかな。そして謎が明かされた時は唸った。
ラストの、それぞれの宇宙のくだりなんかは、ちょっと感動しちゃったよ。
伏線をたくさん張って、しかもきちんと回収していく技術は、新人離れしているかな。筆致がまだ拙いのはしょうがないけど、地の文で「萌え」と書かれると個人的にはひく。
読んで、野尻抱介「ピニェルの振り子」を思い出した。科学が進んでいない世界の宇宙ものって繋がりで。こっちは続編、出ないのかなあ。
追記。
小説でパンチラしても嬉しくありません。ちゃんとイラストをつけてください。
追記2。
「恋する共感」の魔法がイヤらしすぎる! あの時とかどうなっちゃうんですか!*3
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