聞きしに勝るバカ「バカとテストと召喚獣 」

 某同人誌を読んでみたい、という不純な動機から手を出した(笑)。とりあえず一人布教成功ですよ。
 それにつけても、聞きしに勝るバカ。
 なんでテストで召喚獣を呼べるんだ、とか考えちゃ負けだ。感じるんだ。という問答無用設定もステキ。
 何より章の間に挟まる「バカテスト」が面白すぎる。各キャラならではの間違いと、先生の冷静な突っ込み。高品質の漫才のよう。もう、ずっとこれだけ読みたい!
 と、バカに目がいきがちだけど、このシリーズ、基本が良くできてる。
 まず魅力的なヒロインたち。天然優等生巨乳・姫路と暴力ツンデレ微乳・美波。主人公がWヒロインの好意に気付かないのはお約束。これだけでもベタで勝ちに行くオーダーだというのに、バカテスには秀吉がいる!
 すまん、登場3秒で秀吉に惚れた。語尾が「じゃ」は反則だよっ!*1
 あ。一途なクールビューティ・翔子も良い。ある意味、こいつが一番バカな気もするけど。
 で。これだけならありがちハーレムものなんだけど、男性陣も魅力的なのがポイント。バカなのに策士・雄二に、寡黙なる性職者・ムッツリーニ。あと、秀吉。
 それでも秀吉。
 やっぱり秀吉。
 とにかく秀吉。
 主人公がバカであるために、ボケと突っ込みが入り乱れる文章にも笑いっぱなし。笑い飯のネタにも通じる高濃度の笑い。
 イラストも高レベルで、女の子が可愛いし、チビキャラ(=召喚獣)も可愛いし、何より秀吉が可愛い。
 秀吉が可愛い。2回言ってやった!
 実にライトノベルとして正しい面白さの逸品であった。これは続編も読まねば。

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

*1:そこなんだ…