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2話にして早くも温泉編!「SH@PPLE―しゃっぷる―(2)」

最近気になる男女入れ替わりラブコメ。 双子が入れ替わって、双方それぞれがラブコメするんだから、もうぐちゃぐちゃ! しかもまだ2巻なのに温泉編で、新キャラまで登場。そして胡蝶の宮も参戦(間違った方向に)で、いい感じに混戦模様。蜜が自分の気持ち…

物語の全貌が見えてきた「〈本の姫〉は謳う 2」

気がついたら、3巻の発売が間近に迫っていたので、慌てて発掘して読んだ。 間を空けてしまったので、〈本の姫〉がツンデレだったことしか覚えてなかったよ…その意味で、〈姫〉の出番が少なめだったのは物足りなかったかな。しかしストーリィは、並行する過…

常野一族は脇役だった…「蒲公英草紙―常野物語」

常野物語の第2巻目。 といっても、1巻目「光の帝国」が連作短編集だったのに対して、こちらは長編。話も常野一族は脇役で、戦前少女たちの青春物語、みたいな。ぶっちゃけ常野物語じゃなくても、書けたんじゃ…その意味では物足りなくも、青春物語としては…

美琴量産した奴は偉い!「とある魔術の禁書目録(5)」

ラスト・オーダー自重!じゃなかった、ラスト・オーダー登場の短編集。 夏休み最後の一日をテーマにした連作短編集。その割りに各話のつながりが弱くてちと物足りなかったけど、アクセラレータとラスト・オーダーのお約束な関係と、美琴のラブコメっぷりが心…

この美琴は反則だ!「とある魔術の禁書目録(4)」

えーと、登場人物の外見と中身が入れ替わった!と、スラップスティックものが中弛みしてきた頃に現れる定番ネタを、そのままシリアス展開にしてしまう作者はどっかオカシイと思う。 設定がいくらなんでも恣意的すぎるのと、後半はさっぱり入れ替わりネタが使…

オトメ回路推奨「銀の犬 」

光原百合だー、と思って中身を確認せずに買ったらファンタジーで吃驚。 という訳で、ケルト神話風ファンタジー短編集。なんだけど、祓いの楽人が成仏できない幽霊の過去を探って解放する、という筋書きがゴーストハントもの風で、なんだかんだでミステリの人…

反乱、始まりの烽火「火の国、風の国物語3」

同盟軍反乱軍の指導者ヤンジェレイドの造反の経緯が語られる火風3巻目。 風の戦乙女、彼女が何者か、この巻では明かされなかったなあ。気になる。 一騎当千、悪魔の助言者を持つ赤き騎士に対するは、風の戦乙女の守護を得た神算鬼謀の知将。燃える。やはり…

妹×2万人「とある魔術の禁書目録(3)」

美琴原理主義者になれると聞いて読んだのだが、読了現在、ミサカ萌えである。あれ? それにしても脅威の妹軍団である。同じメディアワークス作品という事で、シスプリに対抗したのか? もうこれはゲーム化するしかないな。 一方通行は最強という割りに、余り…

最近の恩田陸は幻想度がどんどん上がっているような「夏の名残りの薔薇 」

恩田陸も溜まってきたので、ぼちぼち消化。 「去年マリエンバートで」という映画にインスパイアされた作品らしく、珍しく引用が多いなあ。 ホテルを舞台に、それぞれ思惑のある人間が集まって、そこに過去の事件が絡んで…と、恩田陸成分満載。ただ、ミステリ…

幼女に思い切り振り回されたい貴兄に「タムール記(6)」

「タムール記」完結。 スパーホークと愉快な仲間たちによる包囲網が完成し、囚われの女王の救出、邪神との最終決戦、そして大団円。まさにファンタジーの王道。最終決戦が意外とあっけなくて拍子抜けの感があるけど、これは前シリーズも一緒だったし、エディ…

ボケとツッコミの華麗なる応酬「生徒会の二心」

4コマ的日常を描くメタネタ小説、第2弾。 この、ありそうでなかった感覚が愉しい。小説でのキャラのかけあいを、漫才なんて読んだりするけど、ほんと漫才やっているだけ、という。最盛期のギャラクシー・エンジェルみたいな投げっぱなし感も良し。もうこの…

でばんすくないです?「人類は衰退しました 3」

しりあすです? という訳で、妖精さんシリーズ3巻は、初の長編にして、シリアス風味。 だんじょん探索とか、えすえふ風味とか、面白い部分はあったけど…ぶっちゃけものたりない。 だって妖精さんの出番少ないよ! 巻末絵本はとても素敵。癒されました(え?…

ナイトウィザードThe 2nd Edition リプレイ 愛はさだめ さだめは死

田中天氏によるナイトウィザード2の初リプレイ。 うーん…田中天という才能は、プレイヤーの時に真価を発揮するのかもしれない。マスタリングという点では、やはりきくたけには及ばない感じ。ボケが無理にツッコミをやっているような違和感。もちろんマスタ…

多方面作戦開始!「タムール記(5) 冥界の魔戦士」

奪われたエレナ女王を取り戻すため、仲間たちが行動を開始する。という訳で、エディングス得意のクライマックス多方面作戦スタート! 正直、今回は敵が小悪党すぎてしょんぼりしていたのだが、ここに来てとんでもないバケモノが召喚され、緊張感が高まる。 …

読むと腹減るはらぺこノベル「ベン・トー—サバの味噌煮290円」

評判が良く、今度のオフ会の課題図書の1冊らしい*1ので読んでみた。 実はこの作品、読む前から好みじゃなさそう、と思ってたんだけど…案の定、最初は、半額弁当のためにスーパー内で殴る蹴るのバトル、という世界観を受け入れられず。しかし終盤まで来ると…

萌絵さん出張り過ぎです!「θは遊んでくれたよ」

森博嗣って、私の中ではすごい好き!って作家じゃないんだけど、ついつい優先して読んじゃうんだよね。なんでだろ? という訳で、新シリーズの第2弾。なんだけど、すっかり萌絵が主役になっている。ラヴちゃんって、何に出てきたキャラだっけ? 内容はもは…

エディングス・ヒロインは怖い「タムール記(4) 暗黒の魔術師」

エディングス先生、ラブコメパートを一気に片づけ過ぎだよ! もっとLOVE寄せを!! セフレーニアが元に戻ったと思ったら一気にヤンデレ化。触れ幅大き過ぎ。敵に回したくない人だ。エラナもあいかわらず物騒だし、エディングス・ヒロインってみんな怖いわ! …

致命的にキャラ忘れてる…「ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド」

なんか前の時も思ったけど、話を楽しむ以前に、キャラが分からないレベルが致命的になってきているブギーポップ。しかも今回は時系列が結構初期っぽく、触れられる過去の事件が、実際に小説になっているのかどうか混乱してきて…。そろそろ本気でまとめサイト…

ベーリオン、万能アイテムすぎっ!「タムール記3 青き薔薇の魔石」

ちょこっと間を空けてしまったが、「タムール記」読書再開。いや、最近気になる海外ファンタジーが多くてどんどん積まれていくのよ。ハヤカワの思う壷。 ベーリオン復活。そして第1部のエレニア記と比較して、すごい便利アイテム化している! もはや万能な…

ツンで美貌の異端民俗学者萌え「写楽・考」

考古学にミステリの取り合わせは最強。 という訳で、蓮丈那智シリーズ3作目。 あいかわらず、長編1本書けてしまいそうな濃厚なネタの短編3本に中編1本。 久しぶりだったので、第3のキャラなんてすっかり忘れていたぜ。シリーズを重ねてキャラが増えてき…

歪んだテーマパーク「禁じられた楽園」

久しぶりに恩田陸。 うーん、前半が冗長かなあ。幻想ホラーなんだから、ここまで長い導入は必要ないと思う。 その代わり、というのも変だが、後半の歪んだテーマパーク部分は最高。恩田陸らしい歪な想像力が遺憾なく発揮されていて、行ってみたいような怖い…

結局、建国ってなんだったのよ「モノケロスの魔杖は穿つ4 」

建国ファンタジー完結編。 んー、独自ロジック過ぎて、途中さっぱり分からなかったよ。ある意味、その独自ロジックこそが、この作品の個性であり魅力なので一概に否定できないし、つまらない訳でもないけど。でもやっぱり、世界観がよく分からないままストー…

ハードボイルド風ファンタジー「ドラゴンキラーあります」

対ラノサイ杯シフトで、ラノべ中心に読んでるここ最近。 なにやら評判の良さげな新人作品に手を出してみる。 タイトルから王道ファンタジーかと思い込んでいたので、銃器が中心で驚いた。そんなハードボイルド風ファンタジー。 個人的な印象としては、普通。…

第2部開幕!?「Dクラッカーズ+プラス」

「Dクラ」のファンアイテムとして、前日譚と後日譚を収めた中編集。 後日譚の〈アロマ〉をめぐる事件は、そのまま第2部に入らんばかりの勢いでびっくり。景と甲斐が対峙するシーンは、やっぱりこの二人が衝突してこそ、だなあと思った。 しかしこれ、ミス…

安心の森クオリティ「φは壊れたね」

読み初め。*1 絶筆宣言をした森博嗣氏だが、残念という気が起きないのは、なんともあの人らしい行動だからだなー。 という訳で、S&M、Vに続く、Gシリーズ。なにがGなのかはその内分かる、のかな? なんかシリーズを重ねるごとに、探偵役が拡散していっ…

れじみる。Junk

レジンキャストミルク番外編。 「ほのぼの×ダーク」の「ほのぼの」が好きだった自分だが、「ダーク」抜きのこの作品は物足りない。わがままである。ま、学園異能は日常と非日常の対比が肝であり、「ダーク」あっての「ほのぼの」、それがレジンキャストミル…

ぼくの生徒はヴァンパイア

これを読むのはお前の義務だ! 吸血鬼で金髪で幼女でツンデレだ! と言われたので、買って読む。 なんか彼は僕の事を誤解しているような気もする。 それはさておき。良くも悪くもふつーの萌え4コマ。絵柄も可愛いし、話もゆるく愉しい。が、この手の漫画に…

とある科学の超電磁砲 1

「とある魔術」の漫画版が面白かったので、こっちも買ってみた。 なるほど、一部の人々が「美琴!美琴!」とうるさい理由が少し分かったぞ(笑)。実は小説を1巻しか読んでない私にとって、彼女はちょっと顔出しただけで何しに出てきたんだってキャラだった…

理由あって冬に出る

東京創元文庫の新人さん。東京創元はあいかわらず、ラノべと一般文庫の狭間のイラストづかいが巧いなあ。 中身は学校の怪談系ミステリ。非常に好みの素材ではあるんだけど… ちょっとキャラが弱いかなあ。探偵役は変人としては中途半端だし、他のキャラたちは…

タムール記(1)

最近は「リフトウォーサーガ」が復刊したり、「氷と炎の歌」が続々文庫落ちしたり、「紅衣の公子コルム」の復刊が控えていたりで、どんどんファンタジーが積み上がって行くよ! この早川のファンタジー攻勢の先鞭となったのは「ベルガリアード物語」復刊と成…