第2部開幕!?「Dクラッカーズ+プラス」

 「Dクラ」のファンアイテムとして、前日譚と後日譚を収めた中編集。
 後日譚の〈アロマ〉をめぐる事件は、そのまま第2部に入らんばかりの勢いでびっくり。景と甲斐が対峙するシーンは、やっぱりこの二人が衝突してこそ、だなあと思った。
 しかしこれ、ミステリー文庫時代からリアルタイムで読んでいたファンにはたまらないだろうなあ。現実時間と作中時間の経過を合わせて4年後を描くなんて、憎すぎる演出。
 2007年は「Dクラ」を読めて幸せだった。連続刊行だっていうのに、なんだかんだで積まずに読んでたんだから、そんだけハマってたんだろう。復刊してくれてありがとう!