ドラえもん のび太の新魔界大冒険

 長編版ドラえもんといえば「魔界大冒険」。誰がなんといっても。
 そのリメイクが本作。結局劇場には観にいかなかったけど、DVDが出たので買ってしまった。そして寝不足覚悟で夜中に見始めてしまった。
 実は声優交代してから、初めて真っ当に観るドラで、その辺心配だったんだけど、意外にすぐに慣れた。
 過去の想い出を引きずっていても素直に愉しめる、これは良いリメイク。一般論、旧作を知る人間というのは、想い出が美化されてリメイクを否定しがちだけど、この作品は美化された想い出がそのまま映像化されたような感覚。
 ヒロイン・美夜子さんは母親に纏るエピソードが追加されて、ますます萌え萌えなキャラに!*1しずかちゃんもがんばっているけど、相手が悪かった。残念!
 トリッキーな構成ももちろん残っている。落ちてくるドラえもんの石像とか、「おしまい。」とか、素晴らしいよな。一方、魔法戦の派手さはいかにも今風。
 その他、そこかしこに作り手の藤子不二雄オマージュが溢れている。*2魔法少女の魔美には爆笑。
 やたら変顔が多いのは、まだ物語を追えない小さな子を笑わせようという配慮だろうなあ。とにかく全編に作り手のこだわりが感じられる良作である。

*1:演技については耳をつぶろう

*2:私如きには分からぬ小ネタがあちこちに