銀河英雄伝説(3)

 イベントに合わせて3巻目を再読。
 銀英伝読者の語り草、2巻衝撃のラストと比して、3巻は雌伏篇の名に相応しく表面的には大きな動きはなし。いや、普通に考えたらイゼルローン近辺で結構凄い事が起きているんだけど、帝国同盟の勢力図が塗り変わらないので地味な印象。
 この巻辺りから、銀英伝を貫くテーマの一つ「腐敗した民主主義と清新な独裁、どちらがマシか?」が鮮明に打ち出されてくる。自分が政治に対して懐疑的な性格になったのは、間違い無く思春期に銀英伝を読んだからだよなあ(苦笑)。
 ところで1点気になったんだけど。要塞砲の撃ち合いになったら、互いにそれを止める理由ってないような。要塞はほとんど機動できないんだから回避も不能。撃ったら撃たれるというのが不毛な状況なのは事実だが、篭城を決意し、占領の意図もない同盟からすれば撃ちっぱなしこそ正解な気がする。その辺、どうなんでしょう? 教えてヤン先生。