感想に☆をつける意味

 あれ、私、そんな事言いましたっけ?(笑)
 私が感想に☆をつけるようになったのは、自分の感想を読んで、どれくらい面白いと感じたのか、という主観的評価が伝わってない!と思ったから。
 感想というのは難しいもので、同じ「面白かった」で、良かった点を挙げていても、自分の中の満足度は違っていたりする。傑作や佳作という言葉の使い分けでは、読者に伝わり難い。*1その差を分かり易く表現するために、☆×5か☆×4で表現する。
 やたら欠点を挙げている時でも、その理由が「ここがこうなれば傑作だったのに!」と惜しんでいる場合と、「だから自分には面白くなかった」と投げている場合がある。だからそれを☆×4か☆×2で明示する。
 なんだか「ふつー」だったり、良かった点と悪かった点が±0に相殺されていると感じたり、判断保留・続刊次第なんて時は☆×3。
 あくまで自分が、その読書に総合でどれだけ満足したかを、明確に示したいがために☆をつけているのである。正直、この満足度を誤解なきように懇切丁寧に説明すると、やたら文章が長くなって、書く方も読む方も大変だ。味もそっけもわびさびも情緒もない☆表記だが、さまざまな省力化になる。
 感想は書き難いけど面白い。けなしているのは好きだからこそ。そんな困った時、☆は私の率直な思いを伝えてくれる。
 読者視点では、感想というものはどうしてもネタばらしに繋がるもので、未読の本の感想は読みたくない。でもその人が面白いと思ったかは知りたい。他人が面白いと思った本なら試してみたいからだ。これはネタばらしが致命的になりかねないミステリの時に、特に重宝する。
 つまりリンク先の発言(に類すること)をしたのは、id:deltazuluさん程の本読みなら、私の知らない面白い本をたくさん知っているはずだ! それをまずは感想抜きで知りたい!! という我が侭だったりする。
 ところで。私の場合、☆数をカテゴリにしているが、これを選ぶと、私がどんな作品を面白いと感じたのか一発で抜き出せて愉しい。他人には私の趣味の傾向が分かるだろうし、何より自分としては「このラノ」とかの投票の時に便利。

*1:こんな場末の日記であるが、WEBに公開されている以上、読者の存在は想定しなければならないはずだ。