狼と香辛料(4)

 「狼と香辛料」も1年、4冊目か。順調だなあ。
 で、感想としては、ちょっと物足りない、かな。今回は大きな流れの中間地点、その為の伏線がメインになってしまっている印象だ。
 それでもちゃんと経済的危機を入れてくるのはさすが。ただそこに宗教が絡んでくるのが微妙。中世をモデルにしている異世界ファンタジーであり、作中の「教会」がキリスト教である事は明白なのだが、その分史実との齟齬が気になってしまう。*1そのため、解決部分がどうにも腑に落ちなかったんだよなー。
 ところで、あのエピローグを「売れているから、もうちょっとだけ続く」と読んでしまった自分はきっと汚れてしまったんだね(苦笑)。

photo
狼と香辛料 (4)
支倉 凍砂
メディアワークス 2007-02
評価

狼と香辛料〈3〉 狼と香辛料〈2〉 狼と香辛料 涼宮ハルヒの分裂 灼眼のシャナ 14 (14)

by G-Tools , 2007/04/29

*1:「教会」と「異教」の併存部分とかね