”文学少女”と繋がれた愚者

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“文学少女”と繋がれた愚者
野村 美月 竹岡 美穂
エンターブレイン 2006-12-25
評価

”文学少女”と飢え渇く幽霊 “文学少女”と死にたがりの道化 GOSICK〈6〉ゴシック・仮面舞踏会の夜 ゼロの使い魔〈10〉イーヴァルディの勇者 化物語(下)

by G-Tools , 2006/12/31


 オフ会でうっかりネタバレされてはかなわん!と、開始五分前になんとか読了。
 という訳で、文学少女第3弾。
 いやあ、文学少女の登場人物は完全に明治文学の人たちだね〜。と、途中まで彼らの大仰さに若干醒め気味に読んでいたのだけど…結局、話が進む毎に引き込まれていたなあ。最後はページを繰る手が止らなかった。*1
 芥川の過去と現在、主人公・心葉の過去と現在、そして劇中劇「友情」、これらの要素が多重的に響きあい…そしてあの愕然のラスト。
 遠子先輩の文学語りも相変わらず素敵で、全国の学校図書館はすぐに「文学少女」を配置すべき。文部科学省推薦図書になるのはいつだ?!
 物語はターニングポイント、ということで、続編が待ち遠しゅうございます。
 ところで、遠子先輩のチア姿はカラーで見たかった訳ですが!

*1:いや、単に時間がなかったという面もあるけれど(苦笑)