煉獄のエスクードARCHIVES だけど綺麗なものは天国には行けない


 「煉獄のエスクード」短編集。
 いやあ、なんでこの人はライトノベルで、ニューヨーク・マフィアの抗争とか、メジャー・リーグの話を書いちゃうんだろーね(苦笑)。ま、面白いから良いんだが。
 という訳で、中編「本日快晴」は、不死者と定命の者の人生が束の間交差する、という王道テーマを、ハードボイルドに描く佳品。
 他の短編は、全体に尺が足りてない印象。中編くらいが、貴子さんの真価を発揮出来る長さのような気がする。