異能者の集う中二病棟「ナイチンゲールの沈黙(上下)」

 桜宮サーガ第2弾が文庫化したので読んでみた。
 この作者の魅力はやっぱりトリック部分じゃなくて、キャラクタだよなあ。医療関係者を始め登場人物がことごとく二つ名持ちで、異能すれすれの技能持ち多数って、どんな中二病棟(笑)。そんな個性的な面々のやりとりが面白いので、半分くらいまで事件が起きないけど無問題。
 聴覚と視覚がつながるうんぬんの話が、有機的に物語に繋がってくれるたら、最高だったんだけどなー。
 白鳥のライバルとして登場するデジタル・ハウンドドックが格好良い。そして、今回一番萌えたのは白雪姫嬢。死期を悟り、なお恬淡としてる少女とか素敵すぎる。
 id:deltazuluによると、この作品のキャラが続刊で……らしい。それは愉しみだ! ま、読むのは文庫化したらだけど。

ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)

ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)

ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)

ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)