読んでいて心が血を流しそうだよ…「とらドラ 8 !」

 クリスマスの告白玉砕をなかった事にして再び始まる日常……しかしそれは薄氷の上の平穏、一度ピンと糸が伸び切った緊張状態は、修学旅行という特殊環境であっけなく崩壊するのだった。
 いやー、ここ数冊、とらドラ!は、毎回がクライマックス過ぎて息つく暇もない。シリアスモードなので、みのりんのハイテンション三十路ギャグが聞けないのが寂しいけど。
 それにしても、今回のみのりんに既視感がありすぎて、心が血を流しそうだよ!? 告白自体を赦さず、なかった事にするのは鬼の所業だよ……
 最後の展開はテンプレート過ぎる気もするが、ともあれまた大きく話が動いたのは間違いない。何がどうなっちゃうのか、続刊が愉しみ。

とらドラ!〈8〉 (電撃文庫)

とらドラ!〈8〉 (電撃文庫)