Q&A

 恩田陸は時々実験的な小説を書くけど、この作品は会話だけで進むというもの。会話の巧い恩田さんだからこそ書けた小説だ。
 ショッピングモールで起きた事故の真相が徐々に浮き彫りにされて…と、その超展開に、友桐夏との類似性をいつも以上に感じた。
 この独特の構成と、ストーリィラインがもっと絡んで、ユニークな作品になっていれば紛う事無き傑作だったのになあ。面白い、面白いんだけど、もっと上があるはず。

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Q&A
恩田 陸
幻冬舎 2007-04
評価

黄昏の百合の骨 まひるの月を追いかけて (文春文庫 お 42-1) 禁じられた楽園 クレオパトラの夢 チルドレン (講談社文庫 (い111-1))

by G-Tools , 2007/07/16