2007-04-20 黄昏の百合の骨 ミステリ ★★★★★ しばらく恩田作品を読んでなかったら、文庫化のものがたまってきたので。久しぶりに恩田陸を読んだのだが、やっぱり面白い! それぞれ秘密を隠した女たちが一つ屋根の下で心理戦。このえげつなさこそ恩田陸の真骨頂。 前作にあたる「麦の海に沈む果実」の記憶はひどく曖昧なのだが*1、ただいまいち好みではなかったはず。でも、この作品は愉しめた。恩田作品の中では「木曜組曲」に近いテイストかな? 「夜のピクニック」みたいな青春物も良いけれど、やはり毒のある少女こそ恩田作品の真の魅力だよなあ。黄昏の百合の骨恩田 陸 講談社 2007-04-13評価 by G-Tools , 2007/04/21 *1:ちなみに続編といっても緩やかなつながりで、これだけ読んでも問題ない