大久保町の決闘

 ライトノベルの奇書的な扱いをされていた作品なので、復刊を機に読んでみたのだが…意外にまっとうな話で驚く。
 いや、日本の片田舎の町が西部劇な世界、って充分に変な設定なんだけど。
 でも、根幹はド直球のボーイ・ミーツ・ガールにして、嬉し恥ずかし思春期模様。
 主人公が阿呆の子なのが、ちょっと趣味じゃないけど。それ以外は普通に愉しめた。特にヒロインが可愛い。特別な設定のない普通の女の子なんだけど、さりげない仕草で萌えさせてくれる。
 …しかし、これが電撃文庫で出ていたというんだから、懐が深いというか、カオスだというか…

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大久保町の決闘
田中 哲弥
早川書房 2007-03

by G-Tools , 2007/04/20