エレニア記(6)
エレニア記最終巻。
エピローグは久々にしんみりした気分になった。はっきりいって、そっちの方がクライマックスの決戦より印象的だ。それもどうか、という気もするが。
シリーズ全体として振り返れば、総じて面白かったけど、ベルガリアードと比べちゃうと物足りないのは…セ・ネドラ様がいないからか(笑)。と、これだけだと、このツンデレ萌え野郎め、とか思われてしまう*1ので付け加えると、やっぱり私はビルドゥングス・ロマンってやつが好きなんだなあ。エレニアは完成された大人ばかりで、キャラにほとんど変化がない。
あと、エレニアは全体にラブコメ分が不足している。基本的に守護者と女王のエピソードしか描かれないし、それも少なめだ。最終的には、みーんなラブラブなベルガリアード・マロリオンとはえらい違い!
とはいえ、エレニア記も第二部にあたるタムール記が残っている訳で、復刊が完了したら読み始める所存。少年と女神の恋の行方、という気になる点もあるしね。
*1:いや、否定はしないけどね