”文学少女”と飢え渇く幽霊

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”文学少女”と飢え渇く幽霊
野村 美月 竹岡 美穂
エンターブレイン 2006-08-30
評価

“文学少女”と死にたがりの道化 とらドラ3! 私のKnightになってよネ! 2 ゼロの使い魔〈9〉双月の舞踏会 SHI‐NO?天使と悪魔

by G-Tools , 2006/10/01

 今期の大期待作、文学少女の二冊目だよ!
 で。
 確かに、先に「○○○」*1を読むべきじゃなかったかも。でも「○○○」を知らないと、途中既視感を覚えてぞくぞくしてくる感覚は味わえないとも思う。多分、一番幸せな本書との出逢い方は、小さな頃に「○○○」を読んでいて、記憶が薄れかけた所に…というパターン。そう思って自分を慰めよう!
 話としては、途中、サブキャラの廻し方がいまいちだなー、と不満気味だったのだが。終盤、二転三転する怒濤の展開に完全に引き込まれた。
 遠子先輩の、熱いオススメ本トークも健在。いやあ、読者を更なる読書の冥府魔道に引き込む、畏ろしい本じゃあ。もはやこの本自体が一個の妖怪と化している、といっても過言ではない。
 それにつけても。事あるごとにツンデレを振りまく琴吹は何者なのだらう? 今回も伏線張るだけ張って…だしなあ。次辺りはヒロインにしてやって欲しい。
 ま、結論としてはただ一つ。
 野村先生、遠子さんを僕にくださいっ!

*1:今更伏せ字(苦笑)