2006-08-30 七王国の玉座(3) ファンタジー ★★★★ 七王国の玉座〈3〉?氷と炎の歌〈1〉ジョージ・R.R. マーティン George R.R. Martin 岡部 宏之 早川書房 2006-07評価 by G-Tools , 2006/08/31 さて、全5冊の3冊目って事で、話も盛り上がってきた! 一触即発開戦前夜の緊迫した空気に充ち満ちた七王国。今回の表紙を飾ったトリックスター的存在ティリオンの動向が鍵になりそう。 ところで、この作品世界では一つの季節が長く、現時点で夏がウン十年と続いているという設定である*1。そこで世代間格差として「冬を知らない子供たち」みたいな言葉が出てきて面白い。いつ来るか分からない冬、という重さが作品にモノトーンの基調を加えている。壁の向こう側の胎動も不気味だ。 次はいよいよ開戦か? それとも権謀術数の夜が続くのか? *1:季節、というより、氷河期が数十年間隔で来る、というイメージの方が近い