FF12クリア
まだ少しオマケ要素が残っていたんだけど、ハイパーモブに数度挑んで敗れ、なんだか面倒くさくなってクリアしてしまった。もうすぐ「ヴァルプロ」でるしね。
で。
以下は個人的なダメ出しなので、好きな人は見ない方が良し。
ラストのムービー連打に厭きちゃって、ながらで考えてたんだが、詰まる所FF12の問題点は齟齬なんじゃないかな。
ムービーは…確かに技術は凄い。映像は綺麗。実に金がかかってそう。でも中身は、というと、ファンタジー版スターウォーズがやりたかったんだなー、と露骨に分かっちゃうお粗末なもの。ま、それはそれでいい。美しさは立派な価値だ*1。
問題は齟齬なのだ。ムービーでばかばか大量に飛空艇を飛ばして、そういう世界観を全面的に見せつけておきながら、実際には世界中を己の足で歩き回らなければならない。このムービーの世界と、システムの世界の齟齬はどうだ。
システム自体は悪くないとは思う。
FFオフラインかよ*2、と突っ込みたくなる基本システムも、慣れれば愉しい。FFかって言われると、違和感を覚えるけど。
狩りをするのは面白かった。ただ、何をいくつ狩ると、ご褒美が手に入るのか分からないので、どうにもモチベーションが維持できなかったけど。オンラインなら、全国の仲間と狩り、という愉しさがあるから良いんだけど、孤独な個人作業でこれはちょっと淋しすぎる。
ライセンス・システムは面白かった。中盤辺りで、武器も防具も魔法もろくに手に入らず、一通り増強が終わると、途端にLPが余り出して崩壊するけど。限られたポイントで何を伸ばすか悩んでた頃は愉しかったなあ。
ガンビット・システムも面白かった。賢く動く仲間を創る為にプログラムを考えるのは、カルネージハートに通ずる快感だ。圧倒的にパーツが足りなくて、奥が浅いのは残念だけど。どう使うんだか疑問なガンビットばかりなのは虚しい。この程度なら、せめて最初から条件分岐ぐらいは一式用意しておけ。ま、システムの中ではオマケの方だからしょうがないけども。
総じてシステム周りは、物足りなさはあるものの良かったと思う。
あ、ミストカートという運任せの必殺技や、まったく使えない召還獣は無用の長物。
ストーリーは…大国に挟まれた小国の悲劇、をやりたかったんだろうけどなあ。どうにも大国側の事情が良く見えず、全体像が分かりにくい。演出も悪く、結局お使いシナリオになってしまっている。そのくせ、ムービーでそれっぽい格好良さだけは追求する。一場面としては綺麗だけど、全体を振り返ると首を傾げる。そんな事の連続だ。
総評としては、とにかく大作なのは事実なんだけど、それだけにそこここが噛み合ってない印象が強い。ゆえに私のFF12のイメージは「齟齬」の一言に集約される。
で、さ。
ラスボスのあいつは結局何をしたくて、どうしてああなって、そもそもなんで主人公たちと対立したんだろう? クリア後に、こういう疑問が出ちゃうのって問題だよなあ(苦笑)。