誰もが誰かを騙してる「マーベラス・ツインズ契 (1)」

 武侠シリーズも青年編ということでタイトルがちょっと変更。
 嗚呼、恋が少年を男にするのだね。
 この世に善人はいないのか、と嘆きたくなるほど、みんな秘密を抱えて、互いを陥れようと陰謀を巡らしている。タイトル通りの「だましあい」の状況の中、未だ実力ではライバルに及ばない主人公は翻弄され続ける。いよいよ反撃か、というところで次巻に引き。これは続きが愉しみだ。
 後半、第一部に出てきたヒロインズのまさかの再登場の連続には驚いた。第2部になってさらにヒロインが増えて、ますます愉しい。個人的イチオシは、男として育てられた三嬢さん。もっとヒロインズのイラスト、頼む! いや、怪人絵も愉しいのだが(苦笑)。
 それにしてもこのシリーズ、巻毎にまったく1冊ごとの印象が変わるなあ。

マーベラス・ツインズ契 (1)だましあい (GAME CITY文庫 こ 2-4)

マーベラス・ツインズ契 (1)だましあい (GAME CITY文庫 こ 2-4)