ネフィリム 超吸血幻想譚

 小林泰三で吸血鬼小説とあっては読まずばなりますまい。
 系譜としては「ΑΩ」の流れか。圧倒的な強さの吸血鬼と科学の力で武装した人間が延々バトる。まるでSFXとCG技術だけは凄い、B級ハリウッド映画を見ているような感覚。*1
 しかし世界設定がさっぱり分からん! 最後まで読めば分かるかと思ったら…ますます分からなくなったよ!!
 吸血鬼すら超越する存在としてストーカーというものがいる。追跡者とされているが、これは元ネタはブラム・ストーカーだろう。他にもドラキュラ関係の名前が散見されるし、ブラドツェペシの名前も出てくる*2…でも、メタ視点でも読み解けないんだよなあ。あの最後は何を意味しているんだ?
 続編も出ていない所を見ると、これで完結している作品なのだろう。うーん、謎だ。誰か解説して下さい。

*1:まったくそうは思えないだろうが、褒めている。

*2:なぜ中黒がないんだろう? 疑い出すとキリがない。