一乗寺ラーメン

 甘味成分を補給し、気分一新、後は宿まで歩くだけ…だったのだが、通りを勘違いしていて思っていた以上に遠い事が判明。重い荷物に腰が悲鳴を上げるのを聞きながらも、夕方五時過ぎに到着。無事チェックイン。
 川沿いに建っている、安い割にしっかりした造りのホテルである。ネットには接続出来ないけども。まずは汗でぐしゃぐしゃのTシャツを脱ぎ捨てて、大浴場へ。さっぱりさっぱり。
 衣と住を確保し、あとは食のみ。
 宿で摂っても良かったのだが、せっかくだから喰いに出ようと、調べてみれば橋を渡ったその先、一乗寺という所はラーメンが有名らしい。かなりのこってり系。ラーメンと言えば、こってりもあっさりも好きな無節操派としては、これは是非にも食さねばなるまい。ラノべ読みだし*1
 歩く。結構歩く。
 ようやく辿り着いたのは、天下一品総本店。一乗寺ラーメンの代表格らしい。ラーメンだけだと腹持ちが悪いかな、と思い、炒飯とセット。ついでに生中を頼む誘惑に勝てず。
 やってきたラーメンは、スープが白い。レンゲで啜る。こってり。予想以上に、否、遥かに上回るこってり。じゃんがらとかの豚骨より更に濃い、このまま固形化するんじゃないかって濃さだ。これを麺に絡めて喰う。旨い。旨い、と思うけど、本当に旨いのだろうか。なんか首を傾げながらも、あっという間に喰い終わる。釈然としないまま、ついついスープも飲み切ってしまう。不思議なラーメンだった。
 ちなみに。炒飯は明らかに旨くなかった。というか、あのラーメンに腹持ち用のセットなんか不要!
 行く前は、帰りに軽くどこかで呑んで行こうかな、と思っていたのだが、完全に腹は満たされてそんな気分になれず。そのまま宿へ、倒れるように床につく。

*1:一乗寺かるたさんの本は読んだ事がないけど…